「ママぁ!サッコ上手になったよ!」



「本当ね。2人とも上手よ」



おばさんは、カメラを良く持ち歩いてた。

私たちの写真を、おばさんは宝物だと言ってた。

この頃は、“宝物”の意味を、よくわかってなかったけど。



「2人とも!ジュース買って来るから、待っててね?」



「えぇ…。怖い人来ない…?」



「大丈夫だよ!」



「エリック、守ってあげてね?」



「任せて!」



エリックはこの時から、私をいつだって、守り、支えてくれた。

臆病で、マイナス思考な私を。

エリックと離れるまで、当たり前のように、思ってた。