嫉妬に狂いそうになるなんて。

ベッドの中で、息を殺して、2人が出て行くのを待つ。

ーーガラッ



「高槻、言い忘れた…って、お前らか!」



「…今、サッコを呼んだよな」



「あぁ;;」



…先生の馬鹿っ!!

私がここに居るの、バレちゃったよ。

勢い良く開かれたカーテン。

起き上がり、静電気で広がった髪の毛を整える。

エリックは「居るなら言えよ」と、当たり前かも知れないけど、私の気持ちに気付いてない。

ホッとするけど、やっぱり寂しい。



「…早く出てって」



拗ねるしか出来ない私は、エリックに冷たく当たり、布団に潜り込んだ。