「けど、高槻が本当に訊くべきなのは、告白して来たヤツだ。はっきりと、夏井に聞け?」



「先生…っ」



「ははっ(笑)」



小林先生には、誰の事を話してたのか、バレバレだったみたいだ。

去って行く先生の背中を見ながらため息。

聞けたら、苦労しないのに。

悩まないのに…。

ーーガラッ

ベッドへ行き、カーテンを閉めた瞬間、誰かが保健室に入って来た。



「座れよ」



…この声って…。



「ありがとう、エリック…」



…どうして…?

カーテンの隙間から覗くのは、エリックと有沢さん。

有沢さんが怪我したのはわかるけど。

どうして、エリックが…。