「母親にね、…蹴られたの」
痛かった。
…痛かったよ。
ありえないくらいに胸が苦しくてね、息が苦しかったよ。
それでね
『あんたなんか居なくなれば良い』
って言われたんだ。
よく言われてたのに、何だかすっごく傷ついてる自分がやっぱり嫌いだなあ。
話し終わると光梨はあたしをぎゅっ、と強く、でも優しく抱きしめた。
「俺が傍に居るよ」
胸が締め付けられるように苦しい。
甘い。甘い。…痛み。
これって何なのかなぁ?
「もう大丈夫」
そう言ってあたしのおでこに優しいキスを落とした。
「…ばーか」
ドキドキさせんな、バカ。
胸がはち切れそうで、光梨のこと考えると胸が重くなる。
幸せな重み。


