「モ-リ!!」


あたしは隠れたい気持ちと、

あたしのだっていう主張したい気持ちが

折り合いつかず、声を出した。


「いちご、遅かったな。じゃあな瑞希。」


「いちごの彼って守貴だったの?」


「え?知り合い?」


「うんミッキーはあたしの従姉なの。

 そっちこそ知り合いなの?」


「大学の同期だよ。」


「モトカノとかじゃないよね?」


「そうよ、いちごあたしたち付き合ってたの。

 この間話したわよね、あたしは守貴と結婚したい。」


「瑞希お前勝手なこと言ってるなよ、

 俺は今はお前とは何でもないんだから。」


「あの時別れたくないって言ったのは

 待ってるって言ったのは守貴でしょ。」


「その俺を待つなって捨てたのはお前だよ瑞希。」


「だから、やり直してほしいわ、

 あの時背中を押してくれたあなたを忘れられないの

 愛してるのよ守貴。」