・・・この声、神田君・・・!?
ヤバイ。
そう口パクで言うと、赤堀はニヤッと笑った。
・・・な、何なんだ、こいつは・・・。
こんな状況で楽しそうに笑う赤堀は理解できない。
「・・・あれ、ボールと鍵、置きっぱなしだし・・・」
一段と近くなった神田君の声に、ドキッと心臓が跳ねた。
「ねぇ、宮間・・・」
いつもより小さな声で囁かれる。
「何・・・?」
私も小声で聞き返した。
「この部屋ってさ・・・、体育研究室と繋がってるじゃん?」
笑いながら囁くアイツの言葉に、黙って頷く。
「だからさ・・・」
赤堀がそう言った時、ガチャガチャという鍵の音の後、体育研究室の扉が開く音がした。
「・・・声、出したら聞こえるって分かるよな?
体育研究室にいる、神田に」
赤堀は妖しく笑った。
え・・・?

