何も知らない琉依といつものように打っていた。
そんな時。
「宮間」
名前を呼ばれたんだ、あの人に。
「悪い、平林。
こいつちょっと借りていい?」
琉依は一瞬驚いて、でもすぐに笑った。
「うん、いいよ。
大島君が言うってことは、何か結構な用事っぽいしね」
「さんきゅ」
そう言って、大島君は私の手首を掴んだ。
大島君が掴んだのは、私の右手首だった―・・・。
大島君はそのまま私を1多の外に連れ出した。
「・・・大島君?
何か、用事?」
首を傾げる。
だって、部活中にも関わらず連れ出したってことは、部活に関係あることか何か大事な用事ってこと―・・・。
「・・・それ、どうしたの?」

