その瞬間、 「ふざけんじゃねぇよ――!!」 美織が、私の包帯に包まった足をめがけて思いっきり蹴った。 バキッ―――――。 病室に不吉な音が響き渡った。 足にものすごい痛みが走る。 それと同時に、冷や汗がポタポタと落ちる。 「わ、私知らないから!!」 美織が走って病室から出て行った。 しかし、私には追いかけることも、 呼び止めることも出来なかった。