「ほら、俺のおごり」


そう言って翔君は私にメロンパンをくれた。


「ありがと」



やばい、泣いちゃうよ。

私は必死に涙をこらえ、メロンパンを食べた。



「美味しい…。メロンパン、こんなに美味しかったっけ??」


「当たり前だろ!!俺が買ってきたやつなんだから!」


「そうだね」


「っやべ、もう昼休み終わるぞ!!」


「じゃぁね、彩ちゃん」


「ありがとう、バイバイ」



それから2人は走って行ってしまった。