「じゃ、俺病室戻るね」


「あ、昴君!!」



私が呼び止めたのも無視して、昴君は出て行ってしまった。



「翔君、私がいない間に何があったの??」


「…あいつ、結局何も話しやがらなかった。

俺は別に、女を作ったのなんかどうでもいいんだよ。

だけど、昴すげぇ切なそうな顔するんだ。
普通彼女出来たんならもっと喜ぶはずだろ??」



確かに…。

翔君の言う通り、あんな気まずそうに言わなくてもいいのに。