私は一端トラックを抜けて痛みをこらえた。


1000を走り終わった先輩や佑実が、

うずくまる私を心配して駆けつけて来てくれた。



「彩ちゃん、どうしたの!??]


「私、顧問の先生呼んで来ます!!」


「大丈夫??」



いろんな人の声が聞こえる。
でも私はそれどころじゃない。


痛みは治まるどころか、だんだんひどくなっていく。