「はぁ…」


俺は深くため息をつき、無性に彩ちゃんの顔が見たくなった。


さっきの件でも謝らなくてはいけないし、俺は彩ちゃんの病室に行くことにした。



コンコン。

しかし、反応はない。

少しドアを開けて読んでみようと思った。


「彩ちゃん…」


しかし、返事がない代わりに規則正しい寝息が聞こえてきた。


俺はそのままその寝息のするもとに向かって歩いていった。



「可愛い寝顔だな」


いくら見ていてもあきないその顔。

俺は数分、その顔に見とれていた。