佑実は、私と比べて背も高くて美人。 そして、私と同じ長距離ランナー。 走るのもそこそこ速いし、私のよきライバル! ラダーを直し終えた私たちは、これから地獄の本メニューが待ち構えている。 「やだなぁ。なんか、今日の1000は嫌な予感がする」 「縁起でもないこと言わないでよ!!」 「…だよね??ただの予感だもんね!」 「そうだよ!」 私はまだ、優実の言葉を真に受けていなかった。