私は後ろからただ見守ることもつらすぎて、 廊下に体育座りをして泣いていた。 神様、私の足が治らなくてもいいので、 どうか、どうか、翔君を助けてください。 神様…。 祈ることしか今は翔君の支えになれない。 私はすがるように必死に祈った。 その時だった。 ピ――――――――――。 不吉な音が聞こえてきた。