私は、今までで一番の大きな嘘をつくことにした。 「昴君が…、嫌いだから」 「え…」 「す、昴君が、大嫌いなの―――っ!!」 私は大声で叫んだ。 昴君はすごく寂しそうな顔をして、 でも、ちゃんと私の目を見つめていた。 私はその昴君の視線に耐え切れず、 病室に走って戻ろうとした。