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「くそっ!!なんなんだ!!あいつは!!」



さっきの鳴海の態度にむかっ腹をたてながら、家への家路を急ぐ。



現在の時刻は12時過ぎ。



(確実に怒られる……)



重い足取りで玄関の前に立つ。



大きく深呼吸をして、玄関のインターホンを鳴らす。


ガチャリと鍵が開く音がして、ゆっくりとドアが開かれる。
ゆっくりと見えるのは、俺だけかもしれないが。



やっとドアが全部開かれて、目の前に立っていたのは母だった。



腰まである茶色の髪は、いつもの様に一つに束ねて上へ結ばずに、だらりと垂れ下がっている。



俺よりも数センチ低い母が、顔を俯かせているため表情が読み取れない。





でもこれだけは分かる。









母は怒っている。












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