「それって……」
「そんなことより。……時間は大丈夫なのか。立川」
「あ!!今何時だ!?」
僕は腕時計をみる。
「12時だ」
「やっべ!!ケータイ、ケータイ………あ!!………………カバン……あそこに落としたんだった……」
「多分、妖怪たちが持ってる。明日休みだし、カバンなくてもいいだろ」
「……そうだな。とりあえず、家に帰らねぇと………」
「僕もそろそろ帰る。立川のせいで遅くなった。」
「それは……お前が勝手に来たんだろっ!!」
「あの時、僕が来てなかったらお前喰われてたよ。」
「うっ………その通りなんだけど、なんか納得いかねぇ!!」
「あっそ。とにかく僕は帰るから。」
「…………お前、家どこだよ」
?何だ、突然?
「ここから30分ぐらい」
「遠っ!!じゃあ、俺んちとまってけよ。」
………何を言い出すかと思えば…
「嫌だ。」
「お前っ!!人の善意を…!!」
「僕、人も妖怪も嫌いだから。」
後ろから、僕を呼ぶ声が聞こえたが無視して歩いた。
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