「お、お前、大丈夫なのかよ…」
「なにがだよ。」
「あの妖怪、また明日来るとかなんとか……」
「あぁ、あいつは東京にいたときに会って、こっちに来たらついてきたんだよ。いつものことだから心配ない。」
「は!?ついてきたって、それ……」
「完璧、ストーカーだよな。毎日、家に来るしうざすぎ。」
「そーじゃなくて…お前もしかして憑かれてたり………」
あぁ、そっちか。
「別に憑かれてない。つきまとわれてるだけだ。」
「それが憑いてるってことなんじゃ………」
「平気だ。僕は『憑かれない』から。」
「……『憑かれない』…?」
そう、僕は『憑かれない』
絶対に。
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