「いや……俺が聞きたいのはそうゆうことじゃなくて………」




「あと、斧で斬られた僕は幻だ。影女は、幻を創る事に長けているからな。」



「それは別にどうでもよくて…………………………って、え!?幻!?」



「妖怪の怒鳴り声が消えたのは、ほかの妖怪が始末してくれたからだ。僕の指笛が合図になってた。」



「ちょっ……おまえ一気に説明するな!!頭がついていかねぇ……」



「そうか。大変だな。馬鹿だと。」



「は!?今かなり失礼なこと言ったよな!?俺が馬鹿だからとかじゃなくて、妖怪とか、幻とか、非現実的なことが起こって混乱してんだよ!!」






妖怪が視れるんだから、その時点で非現実的だろ。







「はぁ……なんか、お邪魔みたいだから今日は帰るよ。また明日ね。誠」



「!!」



「?どうしたんだい?そんなに驚いて…」



「いや、お前も気がつかえるんだなと思って。そしてもう永久に会わないから。」



「本当失礼だね!!とにかく帰るからね!!明日も絶対、会いに来るからな、誠!!」

そう言い終わると、姿を消した。



逃げやがったな。