驚いたように言う立川に、今更なに言ってんだ。と言うと、さっきよりも驚いた顔になった。
今、気付いたのかよ。
馬鹿なやつ。
「ところで……さっきのあれ、どうやったんだよ…」
は?あれ?
なんの事か分からないという顔をすると、立川が必死に説明してきた。
「さっき妖怪が鳴海を襲ったとき、お前消えたじゃん!!どうやったんだよ!!」
あぁ、あれか……
「あれは、僕がやったんじゃないから。」
「じゃあ、誰がやったんだよ!!」
「妖怪。」
僕がそういったら呆気にとられたような顔をした。
「妖怪!?お前、妖怪に友達がいんの!?」
「友達じゃない。しかも、僕は頼んでない。勝手にやったんだよ。あいつらが。」
「あいつ…『ら』……?」
「誠。うまくいったかい?あたしらの作戦は」
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