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どれくらい走ったかよくわからなくなってきた。
寒いとか、怖いとか、苦しいとか、いろんな気持ちがごちゃ混ぜになって気持ち悪い。
早く家に帰って、飯食いたい。
家を恋しく思っていたら、見慣れた建物が見えた。
「鳴海!!学校が見える!!やっと出られたぞ!!」
俺が叫ぶと、鳴海は段々スピードを落としていった。
門にもたれて、学校を見るといつも通りでほっとした。
鳴海も門にもたれていた。
かなり苦しそうな顔をしていたので、大丈夫か?と問うと、うるさい。と返事が返ってきた。
(とりあえず、返事が出来るから大丈夫か…)
ほっとしたら、急に疲れてきて地面に座り込んだ。
さっきは、めちゃくちゃ怖かった…
鳴海が来てなかったら、今頃…………
そういえば、
「お前、なんであそこに居たんだよ。」
「お前があそこに行ったから。」
「は?……でも、あそこは……」
『妖怪のいる世界』
つまり『異世界』
妖怪のいる世界だから、そう簡単に人間は入れない。俺は『視える』人間だから、入れるけど………
もしかして……鳴海も……
「………お前、『視える』のか…?」
俺の声は、どこか震えていたと思う。
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どれくらい走ったかよくわからなくなってきた。
寒いとか、怖いとか、苦しいとか、いろんな気持ちがごちゃ混ぜになって気持ち悪い。
早く家に帰って、飯食いたい。
家を恋しく思っていたら、見慣れた建物が見えた。
「鳴海!!学校が見える!!やっと出られたぞ!!」
俺が叫ぶと、鳴海は段々スピードを落としていった。
門にもたれて、学校を見るといつも通りでほっとした。
鳴海も門にもたれていた。
かなり苦しそうな顔をしていたので、大丈夫か?と問うと、うるさい。と返事が返ってきた。
(とりあえず、返事が出来るから大丈夫か…)
ほっとしたら、急に疲れてきて地面に座り込んだ。
さっきは、めちゃくちゃ怖かった…
鳴海が来てなかったら、今頃…………
そういえば、
「お前、なんであそこに居たんだよ。」
「お前があそこに行ったから。」
「は?……でも、あそこは……」
『妖怪のいる世界』
つまり『異世界』
妖怪のいる世界だから、そう簡単に人間は入れない。俺は『視える』人間だから、入れるけど………
もしかして……鳴海も……
「………お前、『視える』のか…?」
俺の声は、どこか震えていたと思う。
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