「「え………?」」






妖怪と俺の声が重なった。












「立川!!走るぞ!!」
















突然、腕を掴まれた無理やり立たされた。


「鳴海!?え…今斧で斬られて……は!?どーゆうことだ」



「説明はあとでするから、早く走れ!!」



腕を引っ張られ、草の中に飛び込む。



後ろから、妖怪の怒鳴り声が聞こえたが、怖くて後ろが見れない………



ピィィィーー!!



すると、前を走っていた鳴海が指笛を吹いた。



それと同時に、妖怪の怒鳴り声が消えた。



なんで怒鳴り声が消えたのか、不思議に思っていたが、さっきの恐怖がまた甦ってきて足を速めた。