妖怪と人Ⅰ

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「………逃げられた」


そんなに知られるのが嫌なのかよ。


だんだん遠くなっていく、立川の後ろ姿を見ながら思った。


(……だから人間は嫌いなんだ。)


自分が傷つきたくない。
独りになりたくない。


(自分の事ばかりだ。)


そう思いながら、靴を履き替え、学校を出た。