「お帰りなさい。」 そこには叔母さんの姿があった。 どこがぎこちない笑顔でも、【お帰りなさい】と言われた事に驚いてしまう。 だって、今まで玄関まででてきたり、笑顔で迎えてくれるなんてなかったのに…。 「ただいま。」 ただそれだけの事が嬉しくて、頬が少し緩んだ。 でも、リビングに私達2人しかいない事に気が付いた。 時刻は21時55分。 後少しで22時を指す。 この時間だと、叔父さんはもうすでに帰ってきている時間のはず。