=ガチャ=


唯夜が入って来た。


唯「ダンボールに入ってた荷物全部、この部屋にある。この部屋を好きに使え。」

「ありがと。」

唯「何かあったら呼べ。」


そう言って唯夜は部屋から出て行った。




クローゼットには、今着ている服と似たような黒の服ばかりあった。パーカー10着、スカート2着、ズボンが5着あった。クローゼットの下にはウィッグもたくさんあった。


よく見ると、パーカーについているフードは大き目のものばかり。今着ているのも大きい。これじゃ顔がきれいに隠れてしまう。


クローゼットを閉めて部屋を見渡すと、ある物が目に入った。


…部屋の真ん中に置かれた机の上にある小さな箱。でもその箱には番号式の鍵が掛けられていて、開けることが出来なかった。


あたしゎその箱を持ってベッドに座った。そして、そのまま横になって目を閉じた。