光希の両親に会う格好は、和装。





勿論、私は着物。





光希に引っ張られて連れて行かれた部屋には、着物がたくさんあった。





「どの着物にする?」





こんなに並べられてもあたしはどんなのがいいのかがわからない。





戸惑っていると、光希が一枚の着物を出してきた。





「これはどうだ?」





光希が出した着物は、淡いピンクの桜が散っている綺麗な着物だった。