「タメなんだから、敬語なしだからな。紗耶香。」 やっぱ名前、知ってるんだ…。 「知らない人に敬語使うのは当たり前だけど。」 親戚なら、葬式で会ってる筈なんだけどな…。 「貴方、両親の葬式に来た?」 「行ってない。その日は用事があって行けなかった。」 だから、会ってないのか。 「それで貴方の名前は?」 「俺は神沢光希、年は紗耶香と同じ16。」 タメとか見えないんだけど…。 そして光希の口からとんでもない言葉が出てきた。 「俺の家は極道だ。」