しばし惠瑠は目を瞑って何か考えていると思えば、いきなりスッと立ち上がった。





「竹刀…あと道着、小さいやつ用意して」



近藤に小さな声だが、意思の強い目を向けて言い放った。



近藤も土方も更に困惑な顔をした。しかし、芹沢だけ面白そうな物を見るような目を惠瑠に向けた。




「何するんだ?」




楽しそうに口を吊り上げた。芹沢を惠瑠は一目みてから、すぐ近藤に視線を戻し――

























「試合しよっか、剣道で」
















――とんでもないことを言い出した。