「初めましてー。私が担任の佐々田真美でーす。よろしくね。はい、じゃあ皆も自己紹介して」


うわぁ…。何この先生軽すぎ。


て、もう私の番か。


「田宮瑠璃です」


私はあえてよろしくを言わなかった。


よろしくされたくないから。


そして私が座ると同時に扉が勢いよく開いた。


そこにいたのは桜井光によく似た人だった――。


まさか……。彼がここにいるはずがない。でも怖い……。


「遅刻してごめーん!!仲嶋祐太です!!よろしくぅ」


「仲嶋くん遅いわよ。あなたの席は……あの人の隣ね」


は?私の隣!?嫌だ。別人だけど怖い……。


「よろしくねー!!裕太って呼んでよ」


「はぁ……」


何だろうこの人。今までにないウザさ……。