「……元気そうだね」
サングラスの色は薄いが、表情が完全に分かるわけではない。
「うーん、そうですね、ユーさんと真籐さんと、私……まあまあかな。真籐さんと一緒に暮らすことに最初は少し抵抗がありましたけど、今は別に……」
「同じ会社だったね」
「まあ、お店が違うからそこはあれですけど」
面と向かうと、なんだか改まってしまう。
「レイジさんは、元気ですか?」
せっかく会ったんだ、彼も言いたいことがあるかもしれない。
「うん。ユーは毎日何してるのかな、最近ちょっとすれ違い気味なんだけど」
「さあ……、仕事?」
「仕事はしてない」
「(笑)、じゃあ毎日何してるのかな。パソコンの前でずっと何かやってますけど」
「変なサイト巡ってるだけじゃない?」
「ああ、納得(笑)」
2人は談笑しながら、オレンジジュースとブラックコーヒーをゆっくりと味わう。
「今、仕事の途中なんですか?」
「うん、深夜のラジオがあるからそれまではオフ」
「すごいなあ、大変ですよね、その生活」
「そうでもないよ……」
彼は優しく、ただこちらをじっと見つめた。
「え?」
すぐに目を逸らして、意味もなく、オレンジジュースを口に運ぶ。
「良かった、本当に元気そうで」
「……はい」
レイジとはそのまま30分ほど談笑し、すぐに店の前で別れた。深夜のラジオまではまだ時間がある、またどこかへ食事に出たのか、スタジオに戻ったのか、どうかは知らない。
こちらも時間的にはまだまだ余裕があり、できることなら9時までだらだらとカフェで居つづけても良かった。だが、会話が続かなかった。
一緒に住んでいた頃はそんなことはなかった。
今は、レイジが決断した引っ越しが目の前にあって、触れてはいけない場所に触れないように制御するために会話が続かない。
また、ぼんやりとウィンドウショッピングをしながら考える。
レイジとは家族でいたかった。
恋は人をダメにしてしまうのかもしれない。
そして午後8時、突然の携帯電話の着信音にはやる気持ちを抑えて、ディスプレイを確認する。
時間はまだ一時間も早い、早上がりでもしたのだろうか?
「もしもし」
『もしもし? 今終わった。今どこ?』
「うわー! 早かったですね! 今近くで買い物してます。中央ビルまですぐですから行きます」
『どこ?』
「駅ビルです」
『行こうか?』
サングラスの色は薄いが、表情が完全に分かるわけではない。
「うーん、そうですね、ユーさんと真籐さんと、私……まあまあかな。真籐さんと一緒に暮らすことに最初は少し抵抗がありましたけど、今は別に……」
「同じ会社だったね」
「まあ、お店が違うからそこはあれですけど」
面と向かうと、なんだか改まってしまう。
「レイジさんは、元気ですか?」
せっかく会ったんだ、彼も言いたいことがあるかもしれない。
「うん。ユーは毎日何してるのかな、最近ちょっとすれ違い気味なんだけど」
「さあ……、仕事?」
「仕事はしてない」
「(笑)、じゃあ毎日何してるのかな。パソコンの前でずっと何かやってますけど」
「変なサイト巡ってるだけじゃない?」
「ああ、納得(笑)」
2人は談笑しながら、オレンジジュースとブラックコーヒーをゆっくりと味わう。
「今、仕事の途中なんですか?」
「うん、深夜のラジオがあるからそれまではオフ」
「すごいなあ、大変ですよね、その生活」
「そうでもないよ……」
彼は優しく、ただこちらをじっと見つめた。
「え?」
すぐに目を逸らして、意味もなく、オレンジジュースを口に運ぶ。
「良かった、本当に元気そうで」
「……はい」
レイジとはそのまま30分ほど談笑し、すぐに店の前で別れた。深夜のラジオまではまだ時間がある、またどこかへ食事に出たのか、スタジオに戻ったのか、どうかは知らない。
こちらも時間的にはまだまだ余裕があり、できることなら9時までだらだらとカフェで居つづけても良かった。だが、会話が続かなかった。
一緒に住んでいた頃はそんなことはなかった。
今は、レイジが決断した引っ越しが目の前にあって、触れてはいけない場所に触れないように制御するために会話が続かない。
また、ぼんやりとウィンドウショッピングをしながら考える。
レイジとは家族でいたかった。
恋は人をダメにしてしまうのかもしれない。
そして午後8時、突然の携帯電話の着信音にはやる気持ちを抑えて、ディスプレイを確認する。
時間はまだ一時間も早い、早上がりでもしたのだろうか?
「もしもし」
『もしもし? 今終わった。今どこ?』
「うわー! 早かったですね! 今近くで買い物してます。中央ビルまですぐですから行きます」
『どこ?』
「駅ビルです」
『行こうか?』

