たくさんのライトとたくさんのファンの 歓声を聞きながら。 「「拓哉君~!」」 「モテモテやな。」 「女に人気があっても…。」 「クスッ…そうだね。」 「…ほら、拓哉こっち。」 「はい拓哉、笑顔!」 練習した立ち位置について、 あたしはつい頬を緩めた。 一緒に出た小さな小さな雫は 《……~♪~♪~♪》 音楽に消えた。 *fin