あたしの羽色はお分かりかな? 言ったと思うけど、答えは……“黒”。 そして、腕には 一生消える事のない……“悪魔の印”。 これが王家の者と言う、何よりの証拠で、一生逃げられない。 (……終わったぞ。) (ありがとうございます、王女様。それではまた。お元気で!) ニッコリとセツナは微笑んだ。 悪魔の笑みは、 意地悪な笑みしかないと思われがちだが、 悪魔の本当の微笑みというものは 天使よりも綺麗だというーー。