スミレの花言葉~大好きだった君へのメッセージ~

「こちらのご令嬢は?」



「はっ…はい?」

私に視線を向ける、奥園とやらのおじちゃん。
私が…令嬢?!


「私の親友、阿智北 胡桃さんです。彼女は…阿智北、もと財閥のご令嬢でございます。」


阿智北…胡桃?
私が?





「阿智北財閥。聞いた事、ないなぁ。まぁ、いい娘だな。顔も凛々しい。ウチの息子の嫁に欲しいよ。」


「ありがとうございます。」







冗談だと受け取るはずだ。普通は…。