スミレの花言葉~大好きだった君へのメッセージ~

「ちょっと待って!Mr.のオーナーは、お母さんが好きだったの?」


「好きとは、惚れることだからな。」
「信じられない…。」

何時の間にか、お父さんの拳が机の上にあった。
「だが、その後、母さんは、違う男と恋に落ちた。」
「誰?」
「俺だ。」

え…?じゃぁ…そのオーナー、会社をクビにした男に好きな人、とられたの?


なんかかわいそうな気が…。
「なにそれ。複雑な三角関係。」
「三角関係ではない。言っても四角だ。」
「どっちでもいいし。」

再び口を開いた。

「Mr.のオーナーは、自分をクビにした男が、自分の好きな女に手を出したと、俺の会社を、金と権力で壊しにかかった。」


「怖…」


「Mr.のオーナーは、お見合いをし、違う女との家庭ができた。だが…まだ母さんを思っていた。」

「……………。」

「それを知ったオーナー夫人は、母さんに冷たくし始めた。」
「知り合いだったの?」
「まぁ、元クラスメイトだな。」
「うわぁ…。」