紫陽花



「まだ熱が高いから油断はできないが、ひとまず大丈夫だろう」



「良かった…隼人」


「…まゆ、俺…」


「もう、隼人がいなくなっちゃうんじゃないかと思って…わたしわたし」


また、まゆは泣き始めた