ギャルバン!!! 2nd The Re:Bandz!!!!

アタシ達がバンドを組んでから、3年が経った。





全ては、アタシのワガママだ。





「エル。早かったね」





ドアを開けたリンナは少し疲れた表情で微笑んだ。





「近くにいたから」





小塚マリコの家からリンナの部屋まではそれほど遠くなかった。





「シュウジさんと?」





「ううん。学校のヒト」





「そっか」





泊まりに来た時のようにアタシはギターを玄関先に置いた。





「今日は何だか荷物多いね。そっちもギター?」





「うん。借りたんだ。今度レコーディングすることになったから」





「レコーディング? 授業で? それとも、―――ソロデビューでもするの?」





「………ううん。バンド―――Razzle Dazzle Lily(ラズル・ダズル・リリー)で」





「………そっか」





リビングのソファにリンナはすわった。