「もしかして、アナタまで業界トップのプロデューサーだからとか言わないでよ。ただのアナタのファンだと思ってほしいな」





「ファン、ですか?」





「そう、ファン。ダメかしら?」





「あ………ありがとうございます」





「どういたしまして。―――そうだ。これから食事でもしない? 毎日一人でご飯食べるのはもう飽きちゃって」





「………はい。かまいませんけど。―――父に、先に連絡していいですか?」





「ええ、どうぞ。よろしくって、お伝えして」





「はい。………わかりました」