念のため駅で白塗りのロリータが来なかった確認すると、来てはいなかった。
あんなんが通ったら通報されそうだけどな。
とウチが冗談を言ってもエルは笑わなかった。
「心配すんなって。最近遅くなってうちに泊まることが多いから合い鍵渡してあるんだ」
「合い鍵はバッグの中にあるんじゃないのか?」
意外にしっかりとした答えをエルが返してくる。
「冷静じゃん。もうミクだってコドモじゃないんだ。慌てないでいいんじゃない?」
「だけど、ミクは………」
「まだコドモ? そりゃあんなことがあってオトコに恐怖心持ってるのはわかるけど、もう三年だよ? いつまでも昔のこと―――」
「まだ三年、だよ」
今のはウチが悪かった。
あんなんが通ったら通報されそうだけどな。
とウチが冗談を言ってもエルは笑わなかった。
「心配すんなって。最近遅くなってうちに泊まることが多いから合い鍵渡してあるんだ」
「合い鍵はバッグの中にあるんじゃないのか?」
意外にしっかりとした答えをエルが返してくる。
「冷静じゃん。もうミクだってコドモじゃないんだ。慌てないでいいんじゃない?」
「だけど、ミクは………」
「まだコドモ? そりゃあんなことがあってオトコに恐怖心持ってるのはわかるけど、もう三年だよ? いつまでも昔のこと―――」
「まだ三年、だよ」
今のはウチが悪かった。