「なんでお前は気づかないわけ?」 「え?なにが?」 「いや…別に」 ずっと隣にいるのになんでお前は気づかねーの? テレビ画面に夢中でこっちなんて見向きもしない。 ちょっとぐらいこっち見ろよな……___ 見ろ……見ろ…見ろ 「ねぇ……隆之介」 「なんだよ」 通じた? 「視線が痛いし、目が怖い」 「……」 こんな感じで15年…。