つぐみが部屋から出て行くと、つぐみが今さっきまでいたベッドに寝転んだ。 「…ハァ」 なんでだよ。 少しは嫌がれよ。 『いとこでも一緒に住むのは嫌だ』 そんな言葉を聞きたかった。 望んでいた。 なのにつぐみが口にしたのは “別に?いとこだし何とも思わないかな” つぐみの性格上そんなことを言うことぐらい分かっていた。 でも、やっぱり分かっていても聞きたくない言葉だってある。