「学校一のモテ男待たせたんだから覚悟できてるよねー?」

「学校一のモテ男とか自分で言いやがったこいつマジいてえ」

「ジュースおごれ―」

「この人絶対私の財布今日30円しかないって聞いてたよね」









まじ三十円しかないから!!

しかもそのうちの十円、五円と一円だからね!?




と泣きながら言うと彼は笑った。











「俺今までたくさんの女の子と一緒にいてきた」

「お、おう」

「ところどころ楽しいと思うときもあった、けど」

「けど?」

「皆沢と一緒の時が一番楽しい。


 だから、今一番楽しい」








それを、私の好きな笑顔で言うものだから…






私はついばっと顔をそむけた











「…」

「ん?皆沢」

「こ、こっち見んな」

「えー」

「近寄んなっつってんの聞こえないんだよねアンタ!!」








自由人つらぁ^p^




と言いながら押しのけ歩き出す。









ああ、楽しい。







でもね、もう好きにはならないから











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