あたしの学校は今日から夏休み明けの始業式。

小・中がある私立の学校。

電車に何度か乗り継いで学校へと向かった。



「おっはよー!」


元気な声が校内に響き渡る。


「おはよぉ、深紅!」


こっちに手を振っているのは友達の深紅。


「ねぇ、高島くん前にいるよっ」


「えっ、いないよ?」


「あれっおっかしいなあ…」


キョロキョロと周りを見渡す。


「あっいたっ!!」


深紅の指の先には後輩…と思われる女の子3人と話している高島くん。