「携帯小説であえて携帯を持たない青年の話を書いたら面白いかな」

というひねくれたところからこの作品を書き始めました。

最初、主人公はもっと影のある青年で、作品ももう少しボリュームがあったのですが、書いているうちに「シンプルにしてみよう」と思い、できあがってみたら、直紀という人物が自然と生まれていて、作品はたった1ページになってしまっていました。


さて。

以前、我が家のテレビが壊れてしまい、1週間ほどTVのない生活を送っていました。

当たり前のように使っていた物が突然使えなくなると、とても不便に思え、いったいどうやって時間を過ごそうかとかなり凹みました。

しかし、ないならないでなんとかなるもので、TVが直った頃には今までとは違う時間の過ごし方をするようになっていました。

携帯電話を持たない直紀は、最初から持っていないのか、それとも持つのをやめたのか、その辺りは読者さまの考えに委ねるとして。

おそらく、携帯を持っている人とは違う時間の過ごし方をしているのだろうな、とは思います。


最後に。

つたない物語を読んでくださり、ありがとうございました。



海野かもめ