そのまままた1ヶ月が経って 卒業式。 体育の授業のマラソンなどもなにかと理由をつけて休んだ。 悲しくて涙がでたけれど 妊娠したかもしれないという気持ちは 離れなかった。 皇雅にも言えてないし 両親は半年ほど帰らない予定だし お姉ちゃんと摩季しかいなかった。 とはいえ、摩季にさえも話せてないんだけれど。 「紗月い………」 摩季が化粧がぼろぼろになった顔で泣きつく 「摩季、化粧」 「いいの~………っ」 あたしも素直に喜びたいし 離れることを寂しいと思いたいのに、