HAZE GRASS 〜かすみ草〜[完]

「あの2人、何気お似合いだったよね~」

「あたしもそう思ったぞ」


あたしの隣で遊の話しをする裕美と波留


その話にあたしはついていけてなかった


だって、小さい時からずっと一緒で、小さい時はあたしが動くたんびに後ろにひっついてきたのに


彼女だなんて...


だってあたしとあきちゃんみたいに、キスしたり...エッチしたりするんでしょ?


遊が?遊がキスしたり...エッチ?


遊が...汚れて行く


「千紗!ちょっと!?」

「うわぁ!ごめん」


ボーっとしていたから、あたしはどこも見ずに歩いていた


ふと我に帰ると、目の前には裕美と波留のどアップの顔


ビックリして後ずさりをすると、すぐ後ろにあった電信柱に頭をぶつけた


「いったぁ~」


一人頭を抱えてうずくまってると、上から笑い声がした


「も~、だから言ったじゃない」


いったってなにを?


後ろに電信柱があること?


あちゃ~、聞いてなかったよ


「あは~、忘れてたぁ」

「バーカ!」


えっ?!


今のバーカっていう声、あきちゃんじゃない!?


電信柱をよけて、道路に出るとバイクにまたがったあきちゃんとゆうちゃんがいた


「久しぶり、2週間ぶりだね」