HAZE GRASS 〜かすみ草〜[完]

そう言って泣くあたしをおかしそうに笑うパパ


なんで笑うのよと泣きながら怒ると、パパがあたしのおでこをコツンと叩いた


「それはたぶん遊だよ、遊はずっと千紗についてたんだよ」


パパがあたしのベットの横で暗い顔して怒ってる遊を指差した


「あれ?遊いたの?」


あたしは涙を拭いて、遊に近づいた


「ゆ...遊?ごめんね?」


遊に手を差し伸べると、遊はその手を追い払った


「遊、許してあげなさい」

「はぁ?何でおれが許すんだよ」


遊はパパに怒ってみたけど、遊は反発してあたしの部屋から出て行った


遊どうしたんだろう


なにか悩みがあるのかな?


とっさにそう思った、姉の感ってやつ?


「ごめんね、起しちゃって」

「もう熱は大丈夫か?」


パパがあたしのおでこに手を当てて熱を計った


「ん!熱ねぇな」


パパは嬉しそうにそう言って、あたしをベットの上に寝かして部屋から出て行った


遊...どうしたのかな


何がそんなに、気にくわないんだろう


どうしてパパにだけ、あんな態度をとるんだろう


パパの何が...同じ不良だったから?


もしかしたら、恋の悩み!?


まっさか~


あたしの感が当たってしまった...