裕美に再会してから、約1ヶ月


未だにまだなおちゃんのそばに居るあたし


1ヶ月、長くて短かった


毎日毎日、今日助けに来てくれるかもしれないっていう期待を胸に毎日過ごしてきた


そして、何より乗り越えられたのは翔の存在


翔は毎日あたしと一緒に居てくれて、暇だったら一緒に遊んでくれた


買い物だって一緒に行ってくれた


楽しく過ごしてる日もあったけど、でもやっぱりあたしの体や顔には痣が増えて行く一方だった


お腹のあざは治ったものの、手や顔、目や腕に無数の青痣ができた


日に日に増えて行くその痣を見て、翔が病院へ行こうと言ってくれたけど、病院へ行くとなおちゃんのことがばれてしまう


それだけは絶対に嫌だった


ばれたらあたし今度こそ殺されちゃう


ひどい時は根性焼きをされたことだってある


手には無数の根性焼きの跡が残っている


その根性焼きが痒くて痒くてかきむしっても痒さが取れなくて、痛くてもかきまくった


あたしの腕はひどいことになっている


自分でも見られないほどひどい、切り傷はたくさんあるし、根性焼きは黒くなっている


こんな腕もう誰にも見せられない、痛々しい子の腕を隠すので精一杯だ


「うるせぇよ‼黙れ!!!!」

「きゃぁぁぁぁぁ、やめてぇぇぇぇぇ」


今日も始まる、夜になると暴力が


夜になると翔はなおちゃんの家からいなくなる、だから朝来て翔はいつも顔をゆがませるんだ


夜になって帰ってくると、あたしは毎日なおちゃんに無理やり抱かれた


嫌だって拒否しても、なおちゃんの力には敵わなくて結局抱かれる


抱かれてしまえば、早く終わってと願うだけ