俺は 柏木 秋。


身長185センチ。顔もまあまあ良いし、スポーツ得意だし、勉強はいつも一番。

生まれたときから今まで、数えきれないほどのラブレターとバレンタインにはチョコレート。

でも、そんなものも俺には全部無意味。


何十、何百の本命チョコレートより、ただ一人のチョコレート(義理)が俺には重要だった。


そのただ一人が、青島湖都。

俺の幼馴染み。

はっきりいって、湖都を他の女の子と同じように思ったことは生まれてこのかた一度もない。

つまり、俺は湖都に惚れている。

鈍い湖都はずっと気付かないけど。