小さいころから一緒に育った秋がこんな大きなオーディションのグランプリ!
こんなに嬉しいことないよ。
本当にすごい。わたしが知らなかっただけで、秋は夢にむかって努力していたんだ。


「じゃあ今日はお祝いしなくちゃ!今日は秋の好きなハンバーグつくったけど、ケーキも買いに行かなくちゃね!私、今から急いで買ってくるね!」


「あ!湖都!ごめん…!!
今日、実は事務所のみんなが祝ってくれるんだ。社長もくるらしくて、絶対行かないといけないっつうかさ…。」


「あ、そうなんだ…。」


そうだよね。事務所の人たちもお祝いするよね…。

「ほんとごめんな?ハンバーグ、チンして食べるから残しといてくれる?」


「オッケイ。今日お祝いできないのは残念だけど、事務所の人たちと楽しんできてね!」

「うん。あ、ごめん、呼ばれた。行かないと。」

「うん!はーい…」