ピンポン、ピンポン! 軽快に鳴ったチャイム。 リクが出るだろうからそのまま部屋に居た。 けど、 突然のノック音にビックリした。 だ、誰!? 「――…えっ」 …中山奏…弥? どうしてココに居るの? 「入ってい?」 「…………」 い、良いわけないでしょう!? 女の子の部屋だよ!? …でも、頷いてしまったのは惚れた弱み。 テーブルを挟んで彼はあたしの前に座った。 「唇どうしたの?」 唇の端、ケガしてるよ? 「ユウに殴られた」 ユウって……高木くんに?